「子どもが産まれて、したいことができないって思ったりする?」
これは昨日、子どもをあやす僕を見て、奥さんが唐突に質問してきたことだ。
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子どもは産まれて2ヶ月が過ぎ、どんどん感受性が豊かになっている。
昼間、パソコンで作業をしていると、子どもは相手にされず寂しいのでワァーンと声を上げる。
深夜、抱っこして揺らすが、「寝かせようとする」ことが伝わるのか、どんどん目が冴えて眠らずぐずる。
子どもとの日々が続き、「したいことができない。」って奥さん自身思うことがあるらしい。
ただそれを嫌だとか辛いと思わないようにしているとのこと。
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奥さんの周りで、仕事に行く時すごく嫌そうにいく人がいたという。
それを近くで見て、すごく不快であり「自分で選択したことなら文句を言ってはいけない」という考えがその人をみて芽生えたとのこと。
だからこそどれだけ子どもが騒いでも嫌な顔せず対応している。
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僕はそんな奥さんの意見を聞いて、「辛い」とか「嫌」というネガティブな感情を抱くことが、「子どもに対して後ろめたいのではないか」と感じた。
子どもを四六時中笑顔で迎えてあげればベストだが、自分が選択したものでも嫌なものは嫌だし、それを無理に嫌じゃない!と思えるほど感情をコントロールはできない。
ただ自分が抱く感情を、「自分が選んだことだから」と押し殺してしまうのは、僕が思うに自然なことではないのだ。
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少なくとも、僕は子どもに対してとてもポジティブに受け入れている。
自分の生きがいになっているし、色んな感性を子どもからもらっており、僕が今したいことよりも遥かに濃厚な時間を提供してくれている。
でもそれは、仕事で子どもと距離を置く時間があり、休みの日でも僕に自由な時間を設けている奥さんの計らいがあるからだ。
ずっと子どもと一緒だと今の僕はいないとも思う。
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24時間子どもといる奥さん。
きっと感じたくない感情も疲れの中で渦巻く時があると思う。でもそれをグッと押し殺している。
愛しいだけで生活は回らない。
冒頭の質問の真意はわからず、その場では「どうかな?」としか答えられずにいた。
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