緊張してまってる僕と部屋

奥さんが里帰り出産をして1か月半。

出産後の生活が落ち着いたこともあり、子どもと一緒に愛知県に引越して来る。

僕の1人暮らしが終わり、3人暮らしが始まる。

 

 

 

*****************************

 

 

出産と転勤が重なったため、奥さんにとっては、この愛知県の暮らしが全く慣れていない。僕にとっては、子どもとの暮らしが全く慣れていない。

 

「近隣住民と仲良くできるだろうか」

「夜泣きで迷惑をかけないだろうか」

お互い体験せず、想像しかしていないため、考えれば考えるほど不安になってくる。

 

新しい環境になるということは、問題が付き物だ。

考えても仕方ないことは、”仕方がない”としてあれこれ考えるのをとりあえずやめようと思う。

 

 

*****************************

 

急いで部屋を片付ける。

奥さんがくるということもあるが、それに合わせて「新しい部屋が見たい!」と奥さんのお父さん・お母さんも今日来るとのこと。

お父さん・お母さんは唐突であったが、それでも元々この日に奥さんと子どもは来ると分かっていて、数日前から頭の中で「片づけをせねば・・・」と呪文を繰り返していたが、結局当日の朝にならねば動かない有様に、我ながらあきれてしまう。

 

朝の6時から4時間。

なんとか掃除機をかけ、その上に雑巾がけまでして迎える体制はばっちりとなった。

 

やばいやばいと思っていたが、片づけが終わるとやることが無くなり、ふと空いた時間を迎えている。静かに外からはスズメの声が聞こえカーテンがふわっと風に乗ってる。

 

部屋はいつもの僕だけが暮らしていた空気感ではなく、お客様を招くような顔をしていた。

 

f:id:asasyukan:20201024103850j:image

 

*****************************

 

僕の家に車が通る度、着いたか?と思い覗きこみに行く。

嵐の前の静けさではないが、いつもの土曜日の過ごし方ではまるでない。

 

あと少ししたら、僕の子どもが部屋に入るなり、いっぱい泣いて、いっぱいはしゃいで、その度にチカチカ電気が躍り、バンバンドアが開いたり・・・一人暮らしでは見せなかった部屋のまた違う顔を見ることになるのだろう。

 

そう思うと僕だけでなくこの部屋も緊張して待っているに違いない。

 

大いにてんやわんやする僕ら家族をなんとかどっしりと支えてもらいたい。

 

 

最後までご覧頂きありがとうございました!