部屋の色は暮らしの色

 

心の移り変わりの様に、部屋の色も移り変わっていくようにここ最近感じる。

 

家族と暮らすようになり、今まで1人で暮らしてきた場所が、まるで違う場所にいるように見えるのだ。

 

 

 

 

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眠りそうで眠らない子どもを抱っこしながら、部屋を歩く。

日が沈む窓からは、蒼白い空の光が白いカーテンの隙間から漏れていて、それを僕の腕からじっと子どもは見ながら、カーテンを足で触っている。

 

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そんな暗い部屋。

蒼白い光が子どもの輪郭に沿って映えていき、気にもとめなかった時間の空や、部屋の窓の色がとても幻想的に感じていた。

 

 

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1人で暮らしていた時は、テレビやパソコンを見ていたソファーからの景色。

 

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居心地が良く、仕事終わりの僕の癒しのスポットの1つだ。

休みの日は静かにコーヒーを飲みながら、優雅に過ごしたりもしていたソファー。

 

そんなスポットから、パソコンをゆっくりと見れるような時間はなくなった。

いまは子どものスポットになっており、授乳の場であり、抱っこ疲れの休憩所でもある。

優雅に過ごすとは真逆でドタバタワイワイする家族を、ソファーは四つ足でグッと踏ん張り支えている。

 

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帰ってくるともう電気がついていて、子どもの声が、あうあう響いてくる。

ご機嫌なのか、お腹が空いてるのか、その声色だけを頼りに想像して上がっていく階段。

 

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いつもそこにあるのに気づきはしない。

家族がふえて行動が変わると、部屋の方から声をかけてくるようだ。

 

きっとこれも短かな時間。

見えるものも聞こえるものも、またすぐ移り変わってしまう。

またかけてくる部屋の声も変わっていく。

 

今日はどんな部屋の色になるんだろう?

子どもは朝から寝たふりをしながら、また僕らを驚かせることを考えているのかもしれない。

 

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