雨がふるから部屋の中でじっとしている。

傘をさしながら歩けばいいのだけど、服が濡れるのも億劫だから結局部屋にいる。

 

雨音を聞いていると落ちつくって人がいる。

完全に外に出ることを諦めた人はそうかもしれないけど、雨さえやめば喫茶店にいきたい。

雨さえやめばランニングをしたい。

 

そんなことを虎視眈眈、外に出る機会を伺ってる僕からしたら、今日の雨音は号令だ。

落ち着くのではなく、音が止んだのを確認した時、外に飛び出していく。

 

でもそれは当分なさそうだ。

 

 

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どしゃどしゃ愛知県に雨が降っている。

雨雲レーダーを見ると日本の3分の1ぐらいがすっぽりこの大きな雨雲の下にあるみたいだ。

 

こんな風に止まなさそうな雨を見てると、飛行機に乗った旅行を思い出す。その日は、せっかくの旅行なのに、大雨の朝だった。

 

ずっと降り続く雨を飛行機の窓から見ていた。

ジェット機が回り、滑走路を勢いよく駆け抜けていく。飛行機の窓に上から下へと均等に滴れていた雨粒の線も、高度を上げる機体に合わせて、斜めに雨粒線を切り替えていく。まるで雨粒が生き物の様に動くのだ。

 

スピードを上げて、飛行機の窓についた雨粒は消える様に飛ばされていく。飛行機はそのまま灰色の分厚い雲を突き抜けて、真っ青な雲ひとつない空まで高く上がった。

 

飛行機の窓から下を見ると、太陽に照らされる巻雲がずっと先まで続いている。真っ青な静かな空と、真っ白な羽毛のようなすじ雲の面。その旅行で1番きれいな景色をみた。

 

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焦ったく雨を止むのを待っているが、雨雲の上は、綺麗に月が浮かんでいるのだろう。

 

であるならば、僕もこの雨音を聞く屋根の下、綺麗な電灯をつけて少し夜更かしながら本でもゆっくり読む贅沢さを味わいたい。

 

 

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