タモリの魅力

タモリ倶楽部でコロナ期間中に企画した「ストリートビューでオンライン撮り鉄」がギャラクシー賞を受賞したというニュースを目にした。

 

☟こちらがそのニュース

news.yahoo.co.jp

 

 

 

さっそくYOUTUBEでアップロードされていた動画を見てみたのですが、これがとにかくおもしろい。

 

ただGoogleストリートを使って時間内に電車を見つけベストショットを探すという企画なのですが、線路沿いをただ映していてもなかなか電車は現れない。

でも踏切が下りているから電車が近い!とか開けている景色だと電車と景色のベストショットが狙える!など、見ている視聴者も参加して楽しめる、これぞエンターテインメントという作品になっている。

 

タモリ自身も子供のようにはしゃいでおり、いくつになってもこういうワクワクする感性を忘れないこと、そしてワクワクする環境を身近に持っておくことの大切さを思い出させてくれる感じがたまらない。

 

☟公式ではありませんが…

www.youtube.com

 

 

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僕はタモリのことがとても好きだ。

 

歳のせいか自分が大人になるにつれ、妙にタモリの感性に説得力を感じる。

高校生まではタモリの魅力がよくわからず、面白いことを言わない人という印象であったが、最近では本麒麟のビールのCMを見るだけで、「旨いねぇ」という嘘くさい言い方にわらけてくる。

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タモリの怪しい笑み

 

タモリについて強く魅力を感じたのは、僕の大好きなアーティスト小沢健二と笑っていいともの対談を見てからだ。

 

その時のタモリは、小沢健二の歌詞を絶賛している。

Mステにあんなに出ているのにタモリが人を褒めるというのを見たことがなかったので、とても貴重な対談であった。またその時のタモリ節の感性も全開な対談となっている。

 

 

タモリ: 最近ね、ホントに歌の歌詞で「ああ」ってなった人っつうのはね、あなたしかいないのよ。

小沢: あはは(笑)。それだから、なんか僕はホント、そうだなぁ…、音楽において年の差というのは何にもないんだろうなって思っていて。で、絶対この世代に向けてとか、そういんじゃない…。僕は少なくともそういんじゃないですから。そしたらタモリさんがああいうことを言ってくださってホント嬉しかったですね。

タモリ: あれはねぇ、本当に驚いたのよね、最近では。でもね、よく考えられた作品だよね。あのね、まぁいろいろ優れてるんだけども、俺が一番驚いたのは鹿児島で、それも車の中でできた作品で。『道を行くと、向こうに海が見えて、きれいな風景がある』そこまでは普通の人は書くんだけれども。それが『永遠に続くと思う』というところがね、それ凄いよ。凄いことなんだよ、あれ。

小沢: ホンっト、ありがとうございます。良かったなぁ、ちゃんと…。
ボクはなんかね、聴いてて、なんていうのかな……。
たとえば、今お昼休みで、「笑っていいとも」で"ウキウキウォッチング"してるところと、「人生の秘密とは」「生命の神秘とか永遠とか」そういうのがピュッとつながるような曲を書きたいんですよね。
それで、だから…。
んー。

タモリ: だからまさにあのフレーズがそうなんだよね。あれで随分…やっぱり考えさせられたよ。

小沢: ありがとうございます。

タモリ: あれはつまり"生命の最大の肯定"ですね。

小沢: ものすごい硬い話になっちゃった(笑)。

タモリ: そこまで俺、肯定できないんだよね。

小沢: んー。そうなんですか。でもボクもねぇ、そんなわかんないんですけど。たとえば大学とかで勉強したりとか、あと普段嫌なことあったり、いいことあったりするんだけど、そういうのがギュッとこのぐらいまでは結構ありましたって、いちいち報告するようなものが書きたいなって思って。

タモリ: なるほどねぇ。個人的な話になって悪いんだけど。

小沢: いえ、すみません、笑えるような話じゃなくて。

タモリ: いいのいいの、笑えるような話じゃなくったって。で、しかもそういう凄いことを簡単に何の嫌味もなく書けるっていうのが一番凄いことなんだよ。人間の能力で一番凄いことは複雑な物を簡単にポッと出す事なんだよね。簡単なものを複雑にやるのが一番バカなんだよね。 

 

 

 

 

 

このタモリがほめたフレーズは、”さよならなんで云えないよ”

のワンフレーズを指している

こちら↓

 

 

左へカーブを曲がると

光る海が見えてくる

 

僕は思う

この瞬間は続く!と

いつまでも

 

小沢健二”さよならなんて云えないよ”より)

 

 

 

あまりに印象に残らないフレーズで、え?このフレーズがいいの?

と初めてこの対談を見た時、自分の感性とタモリ小沢健二との感性に大きな差があることを感じた。

 

このフレーズを見ても僕は理解できない。

それが間違っているとかネガティブな意味じゃなくて、このフレーズをみて感動できる目線ががある!という事実が、まだまだ僕を成長させるとても希望に満ちた感覚であった。

 

 

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実は僕が見ている世界は、理解しているようで、まだまだ理解していない。

感じる感情にまだ名前がないものも多く、だからこうしてブログにして発信しているのかもしれない。

 

黒いサングラスから、知っていそうで何にも知らない風にとぼけたキャラ。

タモリの演出する世界観はずるくて優しくて魅力的だ。

 

 

 

 

 

 

最後までご覧いただきありがとうございます!