Mr.Childrenについて

Mr.Childrenについて

 

自分に多大な影響を与えたものはなんだろうか?そんな自分の構成要素の一つが、音楽であり、その中でもMr.Childrenは大きな割合を占めている。

 

 

 

90年代のミリオンヒット

 

中学2年生の頃、今でも放送されている音楽番組CDTVのコーナーで「90年代のミリオンヒット全て流しますスペシャル」がやっていた。その放送回をビデオに録り、それこそビデオテープが擦り切れるくらい見返したのを覚えている。学校から帰ると、すぐさまビデオの再生ボタンを押し、90年の躍るぽんぽこりんや、91年の米米CLUB君がいるだけでなど、次々にミリオンヒットが流れていく。

 

この曲は何枚売れたのか?

一曲一曲紹介される度に、売り上げ枚数と曲のサビが流れる。その数値を見るのがとても好きで、また聞き覚えのある曲がいくつも流れるというキャッチーさがとんでもなく僕をこのコーナーにハマらせた。

 

思えば小学生の頃から、ゲームの攻略本をよみ、モンスターのステータスや武器の値段など、数字をジロジロ読み込むのが好きであった。

 

数字が大きい=強い、かっこいい

と僕の中で刷り込まれており、そんな考えが音楽の売り上げ枚数とぴったり一致したのだと思う。

 

そして「売り上げ枚数が多いほど良い曲である理論」が僕の中で定着している時期でもあった。サザンオールスターズの涙のキスは売り上げ150万枚だがTSUNAMIは280万枚だから涙のキスより2倍良い曲だと感じていた。

 

そしてそのミリオンヒットコーナーの中で、なんども出てくるアーティストがいる。

 それがB'zと、その後とんでもなく僕に影響を与えるMr.Childrenであった。

 

 

思想の変化について

 

 

90年代怒涛のように両アーティストがミリオンヒットを連発しており、数字至上主義の僕にしてみたら、とんでもなく興味を注がれた。

 

B'zは松本さんの裸でベストを着ている姿が、生理的に無理で避けてしまい、まずMr.Childrenから聞いてみようと思った。

 

初めて新品で購入したのがMr.Childrenのベストアルバム、肉だ。

 

 

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mr.children

 ここで僕のなかで数字至上主義の考え方が変わっていく。ミリオンヒットをしていない、「抱きしめたい」やそもそもアルバム曲である「Over」など名曲と感じるものに対して、売り上げ枚数の数値化ができていないと評価ができない完成に違和感を覚えたのだ。

 

考えてみれば売り上げ枚数はマーケティング戦略や、プロモーション力に大きく左右されるわけで、売り上げ枚数それだけで、曲の良し悪しを決めるには、少々乱暴で合ったと思う。

 

しかし振り返ってみるとミスチルと出会い、数字至上主義から感性優先主義へと思想そのものを変えさせる力を持っていた。そしてミスチルのアルバムをどんどん購入し、聞きこんでいく内にこの思想はさらに奥が深まっていく。

 

アルバムを通して曲の流れや、作品が持つテーマ、明るい曲・暗い曲・激しい曲・優しい曲、音楽が次第にその人が創り上げる世界観のように、映画を見せられているようにどっぷりとその世界に浸かっていく。

 

ミスチルを聞きながら

 

ミスチルにハマりまくる僕は、お願いにお願いを重ねて、当時の音楽プレーヤーだったMDプレーヤーを母親に買ってもらった。僕は制服の内ポケットにMDプレーヤーを忍ばせて袖からイヤホンをだし、授業中でも頬杖をついたふりをしながら、ミスチルの曲を聴いていた。そんな自分に酔いしれていた。

「みんな授業を聞いているときに俺はミスチルを聞いている・・・」

 

高校に入ると、くるり中村一義スーパーカーブランキー、UKロックと、ミスチルからゆっくりと音楽のジャンルが変わっていった。しかしそれでも中学2年生から高校1年生まで2年間。わずかこの2年間の記憶が、30を過ぎてもまだ尾を引いている。

 

あの頃から自分はどれだけ変わったのだろうか。初任給がいくらだの、残業時間は月どれくらいだの、生涯年収だの、離職率だの、僕はまたどこかで数字至上主義へと戻ってしまったのかもしれない。

 

でもそれってやはり本質ではない。あの頃僕が感じていた感性優先主義をもう一度思い出してみたい。そんな感性を思い出すようコロナ在宅の中、袖から隠れて聞いていた曲をYOUTUBEで堂々と聞いている。

 

 

 

 

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