「それだったら、2,500,000円しますね」
頭が一瞬追いつかなかった。
2・・・250万円・・・?
僕の抱いていた夢が崩れそうになった。
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いつか本を出版したい。
そんなぼんやりした夢を抱いていたが、ここ最近はかなりはっきりと意識し始めていて、
「2021年の目標は本を出版することだ!」
と目標だけが先行して気持ちが高ぶっていた。
とりあえず何事も環境を巻き込んでいくのが僕の手法のため、早速出版会社に電話をした。
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「はい、○○社です」
ドグマ
「あの~2021年に本を出版したいのですが、こちらでよろしいでしょうか?」
「大丈夫ですよ。ちょっとお伺いしますが、それは自費出版でよろしいでしょうか?」
ドグマ
「(よくわかっていないが)はい。」
「なるほど、ちなみにどのような本をだされるのですか?」
こんな感じで相手に具体的なイメージを伝えていく・・・。
そして言われて印象的なのがこの言葉だ。
「それは本を作りたいのか?それとも売りたいのか?」
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本を作りたいのであれば印刷会社に頼めば数万円でできる。
でもその作った本を世の中に本気で売りたいのであれば、編集も構成もマーケティングも流通も必要となってくる。
何がしたいのかによって予算もかかる時間も全然変わってくるとのことだ。
そして売りたいとのことであれば、250万円という金額を提示されたのである。
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「作る」と「売る」の間に大きな隔たりがある。
それは250万円という金額の話だけではない。
僕が本を作りたいという夢は、自分の考えや表現を形にして、世の中に発表したいからだろう。
でもそこまでの考えであれば一人よがりの話であって、きっと「作る」どまりなんだ。
その本をもって人に伝える!ということであれば、そもそも作り方はそれでいいのか?その作られた本をどう流通させていくか?
伝えていく道も一緒に作っていかないといけない。
250万円を払えばその道を作ってくれるようだ。でも僕はその電話を切った。
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一瞬打ち砕かれそうになったが、出版社からヒントをもらったようで、ワクワクしている自分もいた。
相手に伝えていく道づくりに興味をもったのだ。
どうやって本を作り、どうやってその本を流通させようか?
来年2021年。
本出版から流通までを本気で取り組んでいきたいのである。
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