「師匠」と呼ばれる友人

昨日、久しぶりに友人と電話をしたら、このブログを毎日見ていると笑われた。

 

見られてると思うと妙に書きにくい。

そんな彼は小学校から僕と同じ学校で、一部の生徒からは「師匠」と呼ばれていた。

 

 

「師匠」と呼ばれる友人

 

 

小学校の頃、彼(以降、師匠と呼ぶ)は、グループを作り、そこのリーダー格として、存在していた。

 

グループのリーダーと言っても頼りないグループで、師匠は「小太りのジャガ」と「ひょろ長いきょうちゃん」の2人をつれてよく校舎を練り歩いていた。シルエットだけで見ればズッコケ三人組そのものだ。

 

それいけズッコケ三人組

 

 

小太りのジャガは温厚な性格で、いつもピチピチに引っ張られたミッキーマウスのTシャツを着ていた。ジャガ自身は寡黙であり、感情をあまり出さないのでみんなにジャガ、ジャガとお腹を触られながら親しまれていた。

 

ひょろ長いきょうちゃんも普段は温厚な性格である。

しかし下校のある日、女の子に何か言われたのか、急にきょうちゃんは怒り出し、その女の子目がけてドロップキックをしようとした。

結局、そのドロップキックは外れてそのまま溝にハマって泣いていたのを思い出す。

 

そんな2人をリーダーとして取りまとめているのが師匠である。

当時、師匠は僕と同じマンションに住んでいた。

師匠の部屋にはペプシマンの人形がついたボトルキャップが並べられており、ポケモンパンのシールが窓に大量に貼られていた。

 

 

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ペプシマンのボトルキャップ

 

とにかく言葉が巧みで「100%」「絶対」「芸能人もやってる」というキーワードを言葉の節々に入れて、相手を洗脳するのがうまかった。

 

僕もその洗脳された一人なのかもしれない。

当時流行していた遊戯王のカードも巧みなトークで不利な交換を迫られていたような気がする。

 

そんな師匠も同じ三十歳を超えたと思うと考え深い。

昨日の師匠の話は「健康」について。

ゲームや女の子のことばかり話していた子供の頃とは変わり、随分僕らはおじさんになったなぁと寂しい気もした。

 

しかしそんな師匠の話に耳を澄ませてみる…

「まじで日本のパンはやばい。先進国でも一番悪くて、100%不健康やねん。絶対にこれはやばくて日本の闇やで。芸能人でも最近はデトックスが叫ばれてて・・・」

 

話題はおじさんになったが、表現はあの頃の「師匠」のままだった。

 

 

 

 

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