高校時代の友人から「入籍をしたで!」と昨日連絡がはいった。
連絡してくれた彼の声を聞いたのが久しぶりで、こうやって結婚報告をしてくれることが素直に嬉しく、彼と話していると少し高校時代を思い出した。
彼とは高校3年間ずっと同じクラスだ。
目まぐるしく友人関係が変わる中でも彼とは同じグループで、とにかく深夜であろうが早朝であろうが呼んだら来るノリの良さがあった。
彼の家に行くと、幽遊白書のアニメ声優たちの音楽CDが流れていたり、僕しか知らないであろう「ただいま勇者募集中おかわり」というゲームが置かれていたり、僕の同年代からしたら少し時代がずれている家であった。
それは彼が男3人兄弟の末っ子で、お兄ちゃん達からのお下がりで遊んできたからなんだろう。僕も年上の従兄や兄の影響を受けていたので、この同級生との流行りものと少しズレる感覚を分かったりする。
なにが楽しいのか、彼とは「ライオンのごきげんよう」よろしく、「何が出るかな?サイコロ」の恋愛版みたいなもの(多分これも彼のお兄ちゃんのモノ)を転がしていた。
そのサイコロの目をテーマに話していく。
クラスの好きな女の子が誰かとか、付き合ってる女の子といつキスをしたのか(ちなみに僕は高校で誰とも付き合えてなかったけども…)とか、自分らの恋愛観を、おばちゃんに出されたオカキと麦茶をいただきながら、語り合っていた。
大人になると友人は減ると聞いていたが、彼とも少しずつ疎遠になっていた。
友人でいるというのは、”なんとなく連絡する”という特有のハードルの低さがあるからなんだ。
会わないうちに徐々にそのハードルは上がっていき、今更なんの話をするのか?と何かきっかけがない限り連絡ができなくなっていた。
人と話すのに話す理由が必要になっていく。
それが友人との距離をぐっと離してしまうのだ。
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嬉しい報告であったが夜も遅いため5分程度話をしただけだ。
ただ彼に聞きたいことはまだまだたくさんある。
コロナが納まったら、今度は新しい奥さんにオカキとビールを持ってきてもらい、サイコロをまた転がすように語り合いたい。
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