このコーナーは、世界の偉人たちを、妄想ストーリーで紹介するコーナーです。
藤子・F・不二雄ワールド
漫画について
ドグマくんは取りつかれたように絵を描いていた。するとどこかからか声が聞こえてきた。気が付くと椅子の後ろには、藤子先生がいる。
ドグマ:
あぁこれは夢だな…藤子先生がいるはずない。
藤子先生:
ははは
まぁ夢でもなんでもいいじゃないか。
ドグマ:
そうですね!せっかく夢でも逢えたんだからラッキーと思おう!
先生はマンガを書くコツとかあるんですか?
藤子先生:
わたしは出身が幼児漫画ですから、徹底的に「セリフは簡潔でわかりやすく」と仕込まれたんです。大人向けに描いている時でも、ついわかりやすく底の底まで手の内をさらしちゃう。
ドグマ:
そうか。たしかに先生はドラえもん以外にも大人向けのマンガも多く出してますもんね。それもとても深いのに分かりやすい。
藤子先生:
そしてもう一つ大切なのは、
体温を感じさせるような人物を創っていきたいと思ってるよ。
ドグマ:
なるほど。体温を感じる。それってキャラクターたてる上でとても大切なことですね。
伝えたい気持ち
藤子先生:
あと、本当に普通の人であったのでは、漫画なんてものは描けません。プラスアルファ――なにか自分だけの世界を、ひとつは持っているべきだよ。
ドグマ:
自分だけの世界・・・?
藤子先生:
そう。それは、必ずしもまんがに直結したものでなくてもいいんだよ。釣りが上手であるとか、模型作りに熱中するとか、SF小説を読みあさるとか。
そういったことが、その人の奥行きになって、至極ありふれたものにプラスして、何か個性みたいなものが生まれてくるんじゃないか、と思うんだよ。
ドグマ:
個性かぁ。
藤子先生:
そしてね、ドグマくん。
まんがに限らず何か創作する人というのは、自分の中に何かを表現したい、自分以外の人に向かって訴えたいものを自分の中に持っているかどうかが一番大切なことだよ。
ドグマ:
伝えたい事ですか?
藤子先生:
そうだよ。例えば、
のび太にも良い所が1つだけある。
ドグマ:
のび太にも良いところ?え~なんだろ
藤子先生:
それはね、彼は反省するんだよ。
こうやってマンガでも大切な想いや伝えたい事を込めて描いているんだ。
ドラえもんの魅力
ドグマ:
ドラえもんの魅力って大人になってもハッとさせられることが多いことだと思うんですよね。何気ないセリフなんですけど、すごく深いといいますか。
藤子先生:
ありがとう。
大勢の一人ひとりに、自分が考えたストーリーを説明するのは不可能なんだ。大勢の読者に公平に伝わる、わかりやすいものを描いてこそ、はじめて「人気」を得られる道ができると思ってる。
ドグマ:
そうですね、ホント。最後に先生が心がけていることってありますか。
藤子先生:
たくさんあるけど、一つ上げるとしたら
子どもの夢と願望はすべての人間の基本。
ここをしっかり考えて認識しとくことは大切かもしれないね。
解説
スネ夫のセリフでこんなセリフがあります。
「笑う門には福きたる」ってしってるか。
気もちを明るくもってれば、なんでもうまくいく。
ショボくれてちゃそれこそ
不幸をよびよせてるようなもんだ。
本文でも触れましたが何気ないセリフに胸を突き刺すシーンがある。それがドラえもんの人気を支える一因だと思う。少なくとも僕は時よりドラえもんを見るのはそれが理由だ。
大人になり、やりたいことや時間もどんどんなくなっていく。
でもきっとそんなことはない。全くない。
ドラえもんを読み返すと悩み事もさっと消え去り
あのころの気持ちへタイムスリップしてくれる。
イラストとリンク
イラスト
リンク
最後までご覧いただきありがとうございます!