選挙応援から見る宇宙の法則

ティーブン・R・コヴィー氏の名著「7つの習慣」の中で、人の成長過程で、依存から自立、そして相互依存をしていくと書かれています。

 

 

依存とは何かに頼っている状態であり、不都合があると、モノやヒト、環境のせいにしたりします。

自分が不幸なのは、国のせい、家族のせい、人のせいだと周りに責任転嫁し、その環境に依存しているのです。

しかし1日1日を積み重ねるようにして生産的な習慣を身につけていると人は成長していきます。

その成長過程において依存から脱却し、自立するのです。

ティーブンは自立の上には相互依存があるといいますが今回は、依存と自立をテーマに取り上げます。

私の体験で語ると生産的な習慣を始める前は、自分には自信がなく、環境のせいばかりしていました。

僕自信の精神が周りに依存をしていたため、維持されている日常に少しでも変化があると不満ばかり漏らします。

例えば就職活動が上手くいかなかったときは、国や経済を恨みイライラしていました。

生産的な習慣を身につけ依存から自立になると就職活動が上手くいかないのは、いくら国のせいにしても意味はなく、また上手くいっているものがいる以上やはり自分のせいであることに気づきます。

 

依存から精神的に成長し、自立すると世の中の見え方が変わってきます。


すると前回触れたパラダイム転換も生じてきます。

先月、選挙の応援演説に顔をだした時もまるで捉え方が変わっていたのです。

立候補者を推薦人や議員が誉めちぎる。大きな拍手の中で熱心に応援している人々を横目で見ていました。

いままでの私ならこの応援演説になにも思わなかったのですが、今回は応援演説からひとつの世界が見えていました。

ここで私が感じたのは、この立候補者が当選したことで、生活が変わると思っている人は危険だということです。

当然の話ですが、生活を変えるのは自分です。消費税が上がったら生活を圧迫されると、国のせいにしてはまだまだ国に依存をしていることになります。

しかしこの立候補者を利用して具体的に生活の「この部分」を変えたいために応援している人は、他に依存をしていない自立した人となります。この応援演説という小さい世界ですが経済をコントロールしようとしている確かな自立なのです。

すると、この応援演説の人々も応援演説を見にきた人というざっくりした分類ではなく、関係性がゆっくり見えはじめます。

立候補者を利用し自分の利益を確保しようとする者。生活が変わると思い、応援している者。ただ傍観している者。さくら。

この応援演説の中で、「生活の利益」にフォーカスを当てると、具体的な思いもなく流れで投票してしまう市民は残念ながら「依存」していることになりますし、食い物にされてしまいます。

逆に立候補者を利用しようとする人は、より自分にとっての利益を獲得しやすい環境へと作り替えていくのです。

人を利用してお金を稼ぐと考えるとあまり良い考えでなく感じますが、この世界は利用する側か利用される側のいずれかです。

そして、そのシンプルな仕組みは、人の精神が依存しているか自立しているかなのです。

その依存を利用してビジネスも宗教も人間関係も、そして自然環境も宇宙の法則も成り立っているのです。

すべての依存から脱することはできません。しかし自分の魂そのものも、他人へ依存してしまうと、それこそ人生そのものが、自分のものではなくなってしまうのです。