no music . yes life
イヤホンの調子が悪く、修理に出すと、気付けばイヤホンが家にないことに気づいた。
恐ろしくも音楽のない生活がはじまったのだ。
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通勤時、ランニング、子どもの寝かしつけた後の部屋…。
ボクの生活では、至る所で音楽が流れていた訳だが、そのほとんどがこのイヤホンを通してであった。
断捨離！の奥さんのため、家にはイヤホンは一つしかなく、今回のイヤホンの故障は致命的であった。しかも修理は、コロナの影響で４週間以上かかるらしい。
音楽のない生活なんていつ以来だろうか？
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思えば中学生の頃、Mr.Childrenに激ハマりしてから、音楽の世界にどっぷり浸かることになる。
MDプレーヤーを買ってもらい、制服の袖の中にイヤホン線を通し授業中こっそり音楽を聞く。それで音楽を楽しめているのか疑問に思うが、社会人になってもオンライン会議と称してBluetoothイヤホンから音楽を隠れて聴いている。
多分ボクは老人ホームに入っても看護師に隠れて音楽をこっそり聴いているのだと思う。
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そんなコソコソ音楽を聴く奴に天罰が下ったのかイヤホンを付けずランニングをする、会社へ向かう日々を迎えている。
音楽を聞かずに外へ出るなんて、力もやる気もテンションも上がらなかった。
が、次第に町の音や風景、そして自分自身の考えに目が行くようになった。
それに合う音楽を探すように、音にならない音楽が頭の中を流れているような気がする。
何にも覚えていないけど。
時にずっと集中して、その時間を感じたりする。それは音楽を聴いている時でもたまにあった。聴いている音楽ではない音楽を聴く時。
でもやっぱり何にも覚えてないけど。
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もうしばらくしたら音楽のある生活が戻ってくる。それはそれは素晴らしく素敵なことなんだけど、音楽がない生活からも同じように人生の美のような映像を頭の中で思い浮かべれる気がする。
ただその気持ち・感覚をうまく表現できない。
だから音楽家って偉大なんだなぁ。
早く音楽を聴いて街を歩きたい…。
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