燃える10月のライブ

10月に入った。

去年の10月は何をしてたか振り返ってみると、音楽ライブを友人たちと出ていた。

 

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去年、友人からライブハウスを10月にとった!という連絡を受け、せっかくだったら出ようかな?と高校の頃初めて組んだバンドのメンバーに連絡をした。

 

4人組のバンドを組んでいたのだが、まともに演奏できる曲なんて数曲もない。

練習もろくにせずに、高校の頃は帰りの駅にあるお菓子屋さんや、地元の公民館でだらだら話すようなバンドであり、そのまま自然解散していった。

 

 

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あれから4人で集まるのは10年以上ぶり。

せっかく集まるなら!と初めて曲を合わせた高校の音楽室でもう一度集まりたいと思い、高校に連絡をして音楽室を1日借りれないかお願いをした。

 

ものすごく柔軟な先生で、こんな怪しいヤツらを「私が管理しますので、使っていいですよ」と快諾してくれた。

 

 

高校の音楽室に行く日。

車で、バンドメンバーを一人一人拾っていく。

ギターやベースを背負っている10年以上前の姿を見ると、なんだかおかしくて、そのまま高校に車で入ると、当時の高校生に戻ったような気がした。

 

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アンプの設定やマイクの音量など、何もかもさっぱり分からなくなっていたが、思えば高校の頃もそんなにわかっているわけでもないので、10年以上経ってもノリで作り上げていく。

 

そして初めて演奏を合わす。

これがまた酷くて、人に聞かせるレベルに全く達していなかった。

 

おいおい大丈夫かよ、本番まであと1ヶ月ぐらいしか時間はないぞ。とそこで火がついたように、練習日を決めてスタジオに入る生活が始まった。

 

ライブに向けて吸い込まれていくように、日々を合わせていく。

仕事が終わるとギターを触る。

奥さんが「ちょっと上手くなったんじゃない?」と褒められると嬉しくて、スタジオで合わせるとバラバラで、また練習する。

その熱量のままライブ当日を迎えた。

 

 

 

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ライブが始まると時間は火花を散らすように一気に導火線を駆け抜けていく。

散々練習したギターのリフが、わずか5秒で終わる。

スポットライトが赤や黄に光る。

演奏しているバンドメンバーを見るとみんな必死で、その時のために合わせた時間たちが瞬時に集まりその演奏をつないでは消えていくのだ。

 

燃えて灰になっていくような感覚だった。

 

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ライブを終えあれから一年が経つ。

そのライブハウスはコロナの影響で先月つぶれたらしい。

 

モノに永遠はない。

分かっているからこそ、今できることは何かを考える。

 

そんな去年の10月を別の形にして10月を迎えたい。

 

 

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