町の小さな美術館

美術館にいってきた。

愛知県の小さな市の美術館で、その日が何を展示しているのかもさっぱり知らないが入場料を払い入ってみた。

 

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ランニングで通る美術館で、いつか行けたらなぁなんてボンヤリと思っていたが、予想に反して早く来てしまった感がある。

今回展示されているテーマは建築物。

実際に建てられているもの・これから建てられるもの・構想段階のもの。

その模型が説明文書と共に何点も置かれていた。

 

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建築を創り上げるという世界を意識したことはなかったが、自分の頭の中で妄想したものが、現実に創りあげて表現するってどんな感覚なんだろう?

 

誰もいない美術館で模型を見ながらぼんやり考えていた。

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その模型の中には、名古屋の街で毎日目にしている建物もいくつかあった。

何気なく通勤経路で流し目で見ていた建物が、こうやって人の魂を絞り出しながら造られていることを知ると、会社に行くのが少し楽しくなりそうだ。

 

 

 

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美術館って小難しそうで少し敬遠している自分がいた。

実際行ってみて、小難しい感覚は変わりなかったのだが(笑)、静かにただ誰かの情熱を覗くというのは、とても贅沢な時間を過ごすように感じる。

 

きっとこういった感覚を抱くのは、「美術館に入るという入口」から自分の中で感性を受け入れる窓口が広がっているからだろう。

 

生きるためだけの時間から離れて、他の人が見ている世界を覗こうとする美術館。

その時間を持つ余裕が、顔も知らない人の作品や想いを通して、つながっていく。

 

 

 

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 今回の建築造形の主催者である若山氏からのメッセージが壁一面に貼られていた。

 

コロナ禍で展示する難しさとそれを実行できた感謝が述べられていたが、それをサン=テグジュペリを用いて「縁」の言葉で表現していた。

 

 

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もし多忙極まる激烈な時間が押し寄せて、周りが全く見えなくなってしまう日々が来る時、この体験・このメッセージが少しでも届いてくれたらなぁと、この美術館との出会った縁を願ったりしている。

 

 

 

最後までご覧いただきありがとうございます!