深夜の2時まで残業をして

今日は2時間半しか寝れていない。

眠れなかったのかというとそういうわけでもない。

仕事が終わったのが、深夜の2時だったのだ。

 

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ここまで遅いのは滅多にない。数年に一度のレベルだ。

顧客情報を紛失したり、交通事故にあった等、組織としての危機管理に該当し、緊急を要する場合、定時を大きく上回るときがある。

 

では昨日というか今日は深夜2時なので、何かとんでもなく大きな事件が起きたのかというと、そうでもない。

会社の本部から報告を上司が求められた。報告の締め切りがあまりに短いので、みんなで残って報告を作り上げるという「組織内々」での残業だ。危機管理でもなんでもないのである。

 

本部からの電話に上司は頭を下げ、電話を切るなり「大至急!」という言葉を何度も使い、僕らに発破をかけて報告をまとめていく異様な状況。

 

こんな時間まで残ってやることなのか?

上司1人の出世のために僕らはコマのように扱われているのではないか?

時間が進むごとに、反比例して上司への信頼度数は下がっていく。

 

挙げ句の果てに部長は先に帰るという状態に、ふつふつと一般社員の不満がたまっていくのだ。

 

 

 

 

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しかし夜11時を超えたあたりで、その不満も深夜のテンションになり、徐々にハイになっていく。

 

どうにでもなれ状態でワイワイ喋りながら仕事をものすごく効率悪くこなしていくのである。学園祭の準備をするような空気感。別に楽しいものでもないし、なんならまだ月曜日だ。少し油断すると眠ってしまいそうになるのを、むりやり大きな声を出し疲れを吹き飛ばしていく。

 

 

いったい誰の何のために自分が残っているのか?

そんな不満につながる疑念が再熱しては、かき消しながら、異様な祭りの雰囲気に踊っている。 眠いという言葉が許されない昭和時代にタイムスリップをした仕事場で、報告書という謎の神輿をみんなで担ぎ躍るのだ。

 

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目覚ましが鳴り、目が覚めると僕は自宅にいた。

短く深い眠りに目をつむるとすぐにまた夢の中へはいっていけそう。

 

起き上がれないくらい昨日の祭りの疲れが、はっきりと体に刻み込まれている。

一旦立ち上がり温かいコーヒーを飲む。

 

社会人とは不思議なものだ。

一体昨日の完成させた報告書で何が変わったのだろうか。

でもあの奇妙な深夜の祭りのような空間。

 

9月で転勤する前に味わえたことを少し有難かったりするのである。

 

 

 

 

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