不正と向き合う

関連会社が不正をしたと騒ぎになっている。

不正内容をざっくり言うと、関連会社が行ったという作業場所と会社が抽出した位置情報が一致しないというのだ。

 

上からは血眼で、この不正があったのか証拠づくりのため、位置情報データを分析するよう指示がでる。

 

 

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なぜこんなことが起こったのか?

コロナの影響で業務が大きく変わっており、関連会社も日々業務の変化に追われている。今までは作業過程ではなく、結果への評価であった。

しかし飛沫感染防止の観点からお客様との対面を避け、結果ではなく作業プロセスでの評価へ変化している。

 

作業をしているのかは、関連会社の自己申告に基づき評価する。

はっきり言ってさぼっていても分からない。しかしチェックもできないそんな状態がコロナから5ヶ月以上続いていた

 

そして突然会社が抽出した位置情報データが出てきたのである。その位置情報データを見ると関連会社が出した自己申告の資料と位置情報がズレにズレているという訳だ。

 

 

 

 

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自己申告と位置情報が違うため、不正といえば不正なのだが、まるで人間の弱い部分を試すような行為に強い違和感を感じる。

元からこの位置情報を抽出するように言っておけば、嘘をついても分かるわけで、自己申告の嘘もつかずにすんでいたのだろう。

 

あなたの申告を信じます。といっておいて裏ではその申告が本当か調べているという行為はいかがなものなのか。

 

僕自身、人の見てないところでも、正しく生きてるかといえば全くそんなことはない。サボるし寝るし、鼻をほじる。それだけにこの手の平返しの対応は心苦しい。

 

しかしこの情報により露呈した以上、忠実に今後は仕事をしてもらうことを考えていかねばならない。

 

 

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誰も見ていない環境を作り出し、悪いことをすると何をしているんだ!と騒ぎ立てる。

 

僕らの誠実さとは、誰も見ていないところでも実行していけるほど強固なものなのだろうか?

 

その弱さが明るみになったら当然罰せられる。

でもその弱さってそんなに異常なものなのだろうか?

 

どれだけ情報をオープンにしていっても、密かに隠れた小さな屋根の下できっとまた人間の弱い部分が影からはみ出ないように現れる気がする。

 

 

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