従業員をきってでも生き残る

人を辞めさせる立場に自分がいたらどうするだろう?

コロナによる激動は身近な友人も悩ませていた。

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昨日、マンション管理会社で働いている友人と電話で話をした。

友人の会社もコロナの影響を多大に受けており、マンションの家賃が払えないという住民が何人も出ている。その債権回収に日々頭を悩ましているというのだ。

 

しかしそれ以上に友人を悩ましていることがある。

それは赤字が続くホテルの運営だ。

 

友人の会社ではマンション以外にもホテルをいくつか運営している。

このコロナの影響でお客さん0人の日が何度もあり、毎月数千万円もの赤字が続いているというのだ。これ以上運営すると会社が経営破綻してしまう。

 

先日ついに社長から友人を含む数名が呼び出された。

その中には当該ホテルの支配人もおり、ものすごい剣幕で社長から詰められていたという。

 

「なんぼなんでも0人はないやろ!法人周りをちゃんとしてたんか?ビジネスマンに使ってもらうような交渉をなんで怠ってきたんや!」

 

ぐっと下を向く支配人。

友人曰く、コロナ以前は海外からのインバウンドに力を入れており、そこでホテルを満室にする運営を続けていた。支配人に同情する気持ちが沸いてくるが、激動するWithコロナ時代に傷を舐めあっていても生き残ってはいけない。

 

そして社長からは、重すぎる宿題を言い渡される。

 

「この先ホテル運営は難しいわ。だからホテルを単身マンションとして方向転換する。その際、ホテルに携わる従業員は30人以上おる。この30人をどうするか計画をまとめてきて」

 

その計画策定メンバーに友人も入っていたのだ。

友人と電話で話をしていると、声からとても悩んでいるのが伝わってくる。

 

「大人30人を簡単にクビにするとか絶対に無理やん・・・外注している所をやめてそこに従業員の人を充てても30人は余るし、結局人を削るしかないんかなぁ」

 

そんな友人の言葉を黙って聞くしなかった。

 

人も組織もその時々で急激に変化を求められる。当たり前にあったものはなくなり、新たなものが付け加わる。そして今はまさにその時代の幕開けとしてスタートしている。

 

正解なんて全くない世界で、それでも正解だと思える道にどれだけ足跡をつけていく事ができるのだろう。

 

 

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