友人から昨日「結婚したよ」という報告を受けた。
友人といってるが、彼女と友人になるまでには甘酸っぱい過去がある。
僕は彼女が好きで初めて告白したことがある人なのだ。
初めて彼女に告白した時は一瞬でフラれて、もうめちゃくちゃショックであった。
相手の家の前で告白したのだが、「友達としてはドグマくんは好きだけど異性としては・・・ごめん」って言われた気がする。
その時、街灯がちょうどその子を照らしてめちゃくちゃ天使のように美しく見えたのを覚えている。またその天使の笑顔が僕を受け入れていないというショックがでかすぎて、その勢いでコンビニに入り12ミリのセブンスターを吸った。
そして時が流れ、その子とまた仲良くなり、また告白することになる。そしてまたフラれ、そのショックの勢いのままコンビニに入りアサヒスーパードライの味を覚えた。
そしてまた時が流れて、またまた告白し、またまたフラれ、ショックすぎてコンビニに入り、アメリカンスピリッツを加え、コロナビールを飲む・・・
フラれるたびにどんどんロック化する自分が恥ずかしいぐらいにダサい。
その後も告白は続く。
何度も何度も街灯に照らされる天使を見ては微笑まれて、打ちのめされ一人で帰るのである。何回告白し、何回フラれたかは分からない。
でも1つはっきりしてるのは1回も成功していないという事実だ。
僕の青春は、自分で言うのもおかしいが相当屈折している。
それだけその子に魅力があり、何回もアタックをかけては、その度に打ち砕かれ、時は流れ成長することなく、また打ち砕かれる。
よく相手もこんなに告白してくる奴と遊んでくれたなぁと思うが、仲は良かった。音楽の趣味が合い、人生観や笑いの感性など、合ってるものも多かったのだと思う。
昨日そんな彼女と久しぶりに連絡があり電話で話した。
僕のどうでもいい会話(坊主になったよ。etc)をひとしきりして、どこか懐かしい気持ちが溢れていた。その時の・・・
「結婚したよ。」
頭が一瞬働かなかった。
地元を離れ、どこか動かないと勝手に思っていた過去がめちゃくちゃ動いていて、全然ついていけていない自分がいた。すごい当ったり前の話だけど、過去は”モノ”じゃないんだ。
そして「おめでとう!」と応えた。
電話を切ったあと、ゆっくり自転車を走らせてコンビニに向かった。
炭酸水を買い、その夜は街灯よりもデカく綺麗な月に向かってランニングをした。
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