同じ”伝える”をさぼってはいけない

同じ伝え方なのに・・・

 

こうやって毎日ブログをあげていると、伝えるって不思議だなぁとしみじみ思う。

同じ伝え方なのに受け取る印象がまるで違うことだってある。

それはコミュニケーションでもよく現れる現象だ。

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例えば後輩に依頼した企画書の期限が遅れている時に、後輩の返答1つでも印象は変わる。

 

「すみません。がんばったんですけど期限までにできなさそうです。もう少し時間をください。」

 

 

「すみません。もっと良い企画を作りたいのでもう少し時間をいただけませんか?」 

 

 

 

結局はどちらも「企画書を書くために時間をください」という内容なのですが、後者の意欲は聞き手の期待にも応えてくれている。

 

それが同じ内容なのに心地いいんです。

 

反応は伝え方の評価

 

ここで質問ですが後輩にイライラしたことありませんか?

 

どれだけ丁寧に教えても手応えがない、返ってくるのはトンチンカンな質問だし、そもそもやる気があるのかコイツは…、なんて思った経験はないでしょうか。

 

でもこの相手の反応は自分の伝え方が問題かもしれません。

 

先ほどの例でも言いましたが、相手の期待に自分の伝え方が応えているのかもう一度考えるいい機会かもしれません。

 

子供の頃、算数の問題が分からず父親が教えてくれたことがありました。

 

 

    ☟その時の問題

⊡ + 5 = 8

⊡に入る数はいくつでしょうか?

 

当時の僕は、⊡の意味が分からず父親に聞きました。その時の父親の答えが未だに脳裏に焼き付いています。それはとても分かりやすかったからではありません。意味が分からなさ過ぎて逆に覚えています。

 

父親:

「⊡がわからんのか?だったら⊡をラージエーに置き換えたらええねん」

 

ドグマ:

「らーじえー?」

 

「そうや!」と答えそのまま「A + 5 = 8」と書き換えました。

 

「⊡」であったり「A」であったりもう訳わからなくなり父親には聞かないでおこうと感じた記憶があります。

 

これも相手の期待に応えていない例です。

「⊡」の意味が分かっていないから聞きに言ってるわけです。ここで「A」をしかも「ラージエー」という呼び方で使ってくるあたり相手の疑問を増やすだけなのでしょう。

 

AppleのHPから見る伝え方

 

皆さんもご存知のApple社は、デザイン性が高いサイトや印刷物を手掛けていることでも有名です。

 

☛伝えたい大テーマをひとつに絞る(大き目のフォントにハイライトを使って目立たせる)
小見出しは2-3行までに収める(魅力的にするのを忘れない)
☛ビジュアルヒエラルキーを使う。(ピラミッド型構造を起用)
☛文字寄せの統一(ボタンや画像の位置も含む)

 

伝え方はビジュアルだけでも相手の期待に応えることができる。

 

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白と黒を基調に文字数を極限までなくすスタイル。

上の選択欄もアイコンを文字より大きくし視覚的に伝えることでこちらのストレスをとにかく0へ持っていく。

 

とてもスマートだ。

 

 

相手を思い浮かべる

伝える時に相手をどこまで創造できるかは、とても大切なことだ。

算数の質問にしても、PCの買いかえにしても、相手合っての流れなのである。

この流れの原動力がどこにあり、その流れを右にも左にもつなげていくのが伝え手としてのセンスなのだろう。

 

今日は月曜日、坊主頭で出勤しどのような反応が来るのだろう?

そしてその反応に対して僕はどのような期待に応えるべきなのだろうか?

 

一休さんばりにトンチの効いたセンスで坊主を謳歌したい。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございます!

 

 

☟坊主について

asasyukan.hateblo.jp