【クラウド:4】ぽるこさん~クラシック音楽の世界について

ぽるこさん~クラシック音楽の世界について

 

 

ぽるこさんはオーケストラを通じてクラシック音楽を届けていることをひとつのライフスタイルである。僕もこの機会にクラシック音楽の世界を理解したくなった。

 

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しかしクラシック音楽と聞くと、

 

敷居が高い

ドレスコード

頭が良さそう

賢い大人の世界

 

というイメージを持っており、とっつきにくい。何から始めていいのかもわからない。

しかし違う!調べれば調べるほど、クラシック音楽は、僕の好みで言うロックであり、血の匂いがしまくるエンターテイメントだ。

 

 

 

まずそもそもクラシック音楽とはこの現代まで愛され続けている神の旋律とさえ言わしめる黄金の音階の並びである。

 

 感情の起伏を、世界観を、恐ろしいほどまでに音で表現し、その設計図である楽譜がこの現世まで生き繋がれている。そしてその長年愛される生き物を、オーケストラという交響楽団によって、ホールに甦らそうとするわけだ。

 みんなそれぞれ楽器をもち、リズムを刻み、指揮者に目掛けて命を吹き込む。

 

楽譜はあくまで設計図であり、その裏に潜んでいる作曲者、愛し聞き惚れ込んできた観客たち、時間の流れが待っている確かな愛が、時として一気にホールの中で蘇るのだ。

 

少しの音圧で、少しのテンポのズレで、少しの感情で、このクラシック音楽の表情はいくつも顔を変えていく。 こんな血の通ったエンターテインメントを知らずに生きていくのはやはり勿体ない。

 

では、どうやってクラシック音楽を知ればいいのか?

 

まずはじめにクラシック音楽がそもそもわからないんです。

そんな苦手意識がでてきますが、ざっくりとどの時代に、何があったか?

ざっくりとわかるだけでも安心するはずです。

 

ぜひこの記事でクラシック音楽の世界を楽しんでいただければと思います(^^♪

 

 

 

そもそもクラシック音楽とはなんなのか?

 

クラッシック音楽とは18~19世紀のヨーロッパ音楽と限定された時代での音楽を指しています。ではそれ以前の音楽はどうだったのだろうか?

この流れを見ていくことでクラシック音楽を紐解いていきます。

 

 

 

音階~ピタゴラスの発見

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ピタゴラス


 

時代は、紀元前6世紀ギリシャ

ピタゴラスは数学的なアプローチから、音を計算し「音階」を発見します。

それまでも音楽はあったかもしれませんが、記録を残すことができる音階により音楽の歴史が始まったとわれます。

 

そこから一気に1200年の時が流れます。

 

 

 

グレゴリオ聖歌~神への音楽

 

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グレゴリオ聖歌

6世紀ローマ帝国

キリスト教が弾圧されていた時代。

ここではローマ帝国によりキリスト教が公認された時代でもあります。 

そこでヨーロッパ音楽の基礎となるものが始まります。

それがグレゴリオ聖歌ラテン語の聖歌です。

 

キリスト教も公認され、より神に捧ぐ意味合いを強めていくグレゴリオ聖歌

このグレゴリオ聖歌がクラシックのルーツとしてスタートしていきます。

このグレゴリオ聖歌を普及していくのが、フランク王国カール大帝の時代です。

 

カトリックローマ教皇カール大帝が結びつくことにより、カール大帝グレゴリオ聖歌を一般市民にも普及させていきます。歌といえば、グレゴリオ聖歌という市民権を得ていくことになるのです。

 

しかし当時は一部の者しか読むことができないラテン語です。

ラテン語で書かれたグレゴリオ聖歌は一般市民にはまだまだ浸透せず、音楽というのものが遠い存在でした。

 

 

そしてまた900年の時が流れます。

 

 

讃美歌コラール~宗教改革ルターによる思想変化

 

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マルティン・ルター

15世紀の宗教改革ルターによりまた音楽にとって大きな変化が起きます。

歌といえばグレゴリオ聖歌、宗教といえばキリスト教という時代ので、カトリック教は賄賂で汚れていました。この腐敗にルターが宗教改革を起こしていきます。

 

ルターはラテン語で書かれたほとんどの人が読めない聖書を、みんなが読めるドイツ語へ翻訳させ、当時の技術革新で合った活版印刷を利用し一気に宗教改革の流れをつくっていきます。この宗教改革によって歌も変化していきます。

 

ラテン語グレゴリオ聖歌から「讃美歌コラール」というものに変わるのです。

これは一部の者に愛されたグレゴリオ聖歌から、ラテン語が翻訳され民衆も歌えるようになったのです。

 

宗教改革によって一部の聖職者が牛耳っていた一部の聖職者のための神様という存在を、みんなにとっての神様へと思想が変化します。

そして活版印刷によって「楽譜」が作れるようになり、音楽はより身近な存在になっていきます。

 

そして200年の時は流れていきます。

 

オペラが生まれる~神から貴族の音楽へ

 

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オペラ

17世紀はイタリア

みんなの讃美歌として愛されていた音楽がさらに愛されるようになるのが、このイタリアで生まれた「オペラ」です。

オペラは貴族の中で大ヒットし、オペラの脇で音楽も演奏されたのです。これにより聖職者の宗教音楽は貴族の音楽へと変わっていきます。

 

オペラはイタリアからフランスのベネツィアに劇場ができるまで大流行します。ベルサイユ宮殿を建てたルイ14世はオペラが大好きであり、フランス版オペラ、パリのオペラ座を創りオペラを盛り上げていくのです。

 

この神の音楽から貴族の音楽になったこの時代に、いよいよクラシック音楽が台頭してきます。

 

クラシック音楽の台頭

 

クラシック音楽は大きく分けて3つの時代があります。

バロック音楽

②古典派

③ロマン派

その3つのラシック音楽の中身を見ていきます。

 

バロック音楽

 

そもそもバロックとは何でしょうか?

ポルトガル語が語源であり、意味は「歪な真珠」を指します。

時は絶対王政の時代であり、貴族たちの歪であり過剰な装飾をしているというのを「バロック」といわば皮肉を込めて揶揄しています。

 

そしてそんなバロック音楽時代で有名な作曲家がでてきます。

それがバッハとヘンデルです。

 

ヘンデル

 

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ヘンデル

そもそもバロック音楽というのは、イタリアやフランスのオペラカルチャーです。

それを最も体現したのは、ヘンデルといわれています。

彼の異名は「駆け抜けたビジネスマン」

 

元々はドイツにいたヘンデルでしたが、イタリアに渡りオペラ音楽で思いっきり貴族たちの中でヒットを連発させます。

この成功では終わらず、次はイギリスに渡り今度はライブビジネス(入場料・予約料を取る)であてるという、曲だけでなく音楽市場まで創り上げてしまうビジネスっぷり。

 

そしてイタリアでオペラ音楽の人気が陰り始めても、オペラ音楽を英語詩に変えてまたイギリスでヒットを連発させるなど、まさにヘンデルは異名にふさわしく、バロック音楽を浸透させていくのです。

 

しかしこの時代にもう一人作曲の天才がいました。それがバッハです。

 

バッハ

 

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バッハ

 

バッハの作る音楽はオペラ音楽ではなく、その以前の音楽であった宗教音楽を作り続けていました。

教会でひたすら作曲しているためオペラ全盛期の時代に人気は出ることなく、死後、人気が生まれる絵で言うゴッホのような立ち位置です。

 

そんな彼の異名はヘンデルとは違い「音楽の父」。

その勤勉さゆえ、バロック音楽の時代にバッハも入っているが、時代と作られてる音楽が違うため、このバロック音楽の分類にバッハを入れるのはいかがか?という声も上がっています。

 

そして時は絶対王政から、市民革命が起きる革命の時代。

フランス革命アメリカの独立等、時代がうねりをあげ変化するとき、音楽も変化をします。クラシック音楽バロック音楽から古典派音楽へと変わります。

 

 

古典派

 

 

この古典派音楽の時代では、音楽も市民革命により貴族から市民に降りてくることになります。

 

今まではオペラを前面にしており、音楽はあくまで脇役でいましたが、音楽そのものを聞きたいというニーズが高まり、市民のコンサートもここで生まれます。この古典派の時代に出てきたのが「交響曲」です。

 

そしてここで有名な作曲家がでてきます。モーツァルト、ベートーベンです。また古典派三大巨匠というくくりがあるみたいで、その時はモーツァルト、ベートーベンに加えてハイドンがはいります。

 

ハイドン

 

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ハイドン

このモーツァルト、ベートーベンに比べたら一気に認知度が下がるハイドン

そのハイドンですが「交響曲の父」といわれています。

しかしこのハイドン、いきなり有名になったわけではありません、経歴を一言でいうと「召使上がりの苦労人」。

ハイドンは宮廷音楽課に入るのですが貴族からすると地位は低い。そのため召使いもかねてハイドンは音楽を演奏することになります。その下積み時代は29歳~58歳の30年間。あまりにも長い下積み時代でもハイドンはあきらめませんでした。

宮廷音楽では当てることはなく、そのままイギリスに渡ります。そのイギリスでめちゃくちゃヒットをだし、オックスフォード大学で名誉教授へとのぼりつめます。というのもハイドンは下積み時代でも音楽の成功を夢見てずっと作曲をしていました。宮廷の求められていた音楽を演奏しながらずっと創り上げていたのです。

 

そんな遅咲きのハイドンが「名実ともに最も偉大な音楽家は彼だ」といわせたのが、天才中の天才、モーツァルトであります。

 

モーツァルト

 

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モーツァルト



ハイドンと対照的にモーツァルトは早熟の天才といわれています。

モーツァルトは4歳でピアノの大体が弾けるようになり、五線譜に楽譜を書いていたとも言われています。この天才は瞬く間に噂は広がり、6歳からヨーロッパ中を回り演奏していきます。そしてイタリアでオペラ音楽を、また市民には交響曲をどんどん作曲し売り上げていくのです。しかしそんなモーツァルトは36歳という若さで早逝します。

 

そんなハイドンモーツァルトで盛り上がっていく古典派音楽が流行する革命時代に古典派のヒーローが現れます、それがベートーベンです。

 

ベートーベン

 

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ベートーベン

5歳でピアノを弾くベートーベンをみて、ベートーベンの父は、「第二のモーツァルトだ!」と売り出していくことになります。そしてその頃、バカ売れしているモーツァルトに憧れを持っていたベートーベンはウィーンに行き、モーツァルトに会うことになります。

 

そこでベートーベンはモーツァルトの前でピアノを弾きます。

そこでのモーツァルトは「注目に値する」という感想を述べたといいます。

これが悔しかったのか、それともその時その程度の感想だったのかわかりませんが、世界で最も有名な2人があっていたという事実は面白いですね。

 

ベートーベンはどんどん作曲し曲を発表していきます。モーツァルトと同様人気をどんどん上げていきます。その時代はナポレオンが台頭し、貴族を完全に駆逐していく様を

ベートベンは喜びます。

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ナポレオンに捧げた曲「交響曲第3番「英雄」」をつくります。とはいえ、ナポレオンは皇帝になり、ベートベンはショックのあまりこの曲を消そうとしたという逸話もあります。

 

 

そんな絶頂の中、ベートーベンは耳が聞こえなくなっていきます。

 

難聴が進む中でベートベンは貴族から発注を受けて作らず、自分の作りたい曲も作り始めていきます。 

こうしたベートベンの作りたい曲を作るというのは、音楽のイノベーションを生み出していくことになります。

 

だんだん自分の表現したいものを、聖教者や貴族ではなく、自由に色んな人へ届けていくようになっていくのです。

 

そして個性の百花繚乱時代になったといわれているロマン派時代が始まります。

 

ロマン派

この時代になると、今までは貴族からのフォーマットがあり、その受注に対して、発注する職人肌の人が活躍していましたが、ロマン派からは自分で表現したいものを届けたい人に届けれるようになっていきます。

 

ロマン派になると、音楽の通たち、いわゆる貴族や知識人に向けて作ったものも、一般市民にも届けることになるので、派手で分かりやすい音楽へと傾向が変わっていきます。その音楽性に貴族や市民の中で賛否病論があります。

 

クラシック音楽の終焉

 

そんなクラシック音楽の歴史も終わりを迎えます。

それが第一次世界大戦です。これによりイタリアやドイツではなくカルチャーはアメリカへ移行していくことになるのです。

 

これがクラシック音楽の歴史です。

時代の流れが分かり、その人がどんな人なのか分かると、あの高貴なクラシック音楽も少し身近な物になったんじゃないでしょうか?

 

ではそんな聖教者であれ貴族であれ、市民であれ、身分関係なく魅了してきたのは音楽そのものの力です。ぜひ思う存分ご視聴していただければと思います(^^♪

 

 

ぽるこさんへ

僕がクラシックの世界へ踏み入れるきっかけとなったのが、今回このぽるこさんのご支援がきっかけです。今回イラストを描いているときはずっとバッハの名曲メドレーを聞きながら描かせていただきました。

 

 

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敬遠していたクラシックの世界、いつかぽるこさんの演奏を聴くことを楽しみにしながら、絵を書き続けていきます。

 

 ☟ こちらで感謝をラジオにて述べさせてもらいました(^^♪


ぽるこさんについて

 

最後までご覧いただきありがとうございます!