人は1日でお願いを何回しているか?
実は平均で22回しているとのこと。
ここで言葉の伝え方が、下手な人はほとんどがNOでかえってきてしまう。
大したお願いでないならいいが、
・就職面接
・プロポーズ
・重要な契約案件etc
人生には大きなお願い事も多くある。
相手からYESを取るときはどうしたらいいのか?
今回は「伝え方が9割」という本からそのコツを学んでいく。
お話しする前に、僕もこの本のタイトルから大げさだぁ~と思っていた。でも中身を知ってびっくり。僕は伝え方をバカにしていた。でも著者が言うにはほとんどの人の伝え方は温泉にある卓球プレーだという。
みんなある程度はできるからそんなに技術に格差はないように感じるが、本当に伝え方がうまい人は、オリンピックの卓球選手のように、もう構え方が違う。
しかし練習をすれば、誰だって上達する。そして一日22回のお願いからYESを取ればどんなに人生が変わるのか?これをつかんでいきたい。
伝え方が9割
伝える3つのステップ
まず大前提として伝えるためには、3つのステップがある。
1:お願いごとを口にしない
2:相手のメリットを考える
3:相手のメリットとお願い事をつなげる
まずお願いや頼み事があるとき、
○○をお願い!と
○○をそのままに伝えてはいけない。
これでは、まったく相手に伝わらないのだ。
そこはぐっと我慢して、
相手のメリットを考える癖をつける。
例えば、
「この会社に入りたい!」
と思って、ずっと自分の考えていること(この会社なら僕は成長できると思う!親孝行になる!)を話しても相手には伝わらない。
どうしてその会社は採用活動しているのか?
→○○という人材がほしい!と相手のメリットを考える。
→そして、その○○にバシッと自分が入り込むようプレゼンをする。
例えば、
あの子とデートしたい!場合、そのまま伝えても好かれていない限り伝わらない。
まず相手は何を考えているのか?
調べると相手はイタリアンが好きという情報が入ったとする。
→びっくりするぐらいおいしいイタリアンを知っているよ。一緒に行きませんか?
これだったら、
自分:デート 相手:イタリアンに行きたい
で、ぐっとデートのお願いがかなうかもしれない。
でもここで相手のメリットを考えるというのはとても難しいことに気づく。そこで相手のメリットを考える5つのコツが紹介されている。
相手のメリットを考える5つのコツ
①相手の好きなことを考えて、その考えに寄せる。
例えば
あなたはハンバーガーの店員。いつもすぐ出せるハンバーガーが調子が悪く、今日は焼きあがるのに4分ほど時間がかかる。これをお客様にどう伝える?
✖4分お待ちください
〇出来立てを御用しているので4分お待ちいただけますか?
例えば
あなたは飛行機の添乗員。飛行機は空港についたが、後方のお客様は前方のお客様が降りるまで、待っていただかなければならない。どう伝える?
✖前方のお客様が降りられるまで少々お待ちください
〇後部座席の方、お時間取りますので、「ごゆっくりご支度ください」
→焦らされる前方客、時間をもらえる後方客という相手のメリット作ってあげる。
②相手の嫌いなことを避けさせる
例えば、
手入れされた芝生に入らないように看板を立てる。あなたならどう伝える?
✖手入れしたてなので芝生に入らないでください
〇農薬のにおいが付きますので芝生に入らないでください。
例えば、
痴漢が多発している地域。痴漢を減らすためにどう伝えるべきか?
✖痴漢に注意➡される側に注意を促しているがそれではなかなか減らない
〇この近隣の住民の皆さんの見回りにより痴漢を逮捕できました。ありがとうございます→痴漢する側に立ち、相手のデメリットを考える。この場だったら避けたくなる。
例えば、
自転車がよく放置される場合はどう伝える?
✖駐車禁止ですよ
〇ここでは自転車を自由にお捨てください。
→駐車でなく捨てるという言葉を使い、好きに持っていて良いと駐車する側に伝える。
③決断ではなく比較をさせる
決断させるのは相手は精神的負荷がかかる。OKもNOも返答することがめんどくさいもの。
例えば、
打ち合わせしたい場合、どう伝える?
✖打ち合わせしますか?
〇打ち合わせする場合、午前、午後ならどっちがいいですか?
④承認する
人は承認されたいし、感謝されたい。これをされた後は人は断りずらい。
まず承認する。
例えば、
部下に仕事をさせたい場合、どう伝える?
✖仕事しろ
〇君の最近の仕事ぶりいいよ。他の部署でも噂になっている。急いで次の仕事もしてくれと頼まれている。いつなら君はできる?→俺が求められている。とメリットを感じる。
⑤共同でする
一緒に囲い込むことでやる気を出させる。
例えば、子供に勉強させたい場合、どう伝える?
✖勉強しない
〇ここの歴史おもしろいらしいよ。一緒に勉強しないか
このように相手のメリットを考える5つのツボは以上の通り。ここからあとはどう伝えたらいいか?強いコトバの作り方を教えてくれる。
強いコトバの作り方
①サプライズ(!A)
言葉の下や上に何かつけることで、コトバが強まる。
「そうだ」京都へいこう
「あっ!」小林製薬
「お~い」お茶
「それいけ!」アンパンマン
呼びかけるだけで、言葉は変わっていく。
②ギャップ(✖A 〇B)
「NOT A BUT B」で考えていく。
事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!
オバマ大統領:
これは私の勝利ではない。あなた方の勝利だ!
→オバマは俺たちの代弁者だ!
NOT Aがあるとぐっと引き立つ。
コツとしてはBUT Bを先に考えてから作る。
このハンバーグはおいしい!と伝えたいなら、
このハンバーグはおいしい!はオチとして決まっている。
後はNOT Aをつくる。
今まで食べたどのハンバーグもまずいと思えるほど、このハンバーグはおいしい!
③体の反応(体A)
体の反応をそのままいうというコツ。
この映画は最高だったと伝えるんだったら、
もう喉がカラッカラ、この映画は最高だった!
→すごい叫んだんだろうな
体の反応は共感しやすい。これで聞き手も共感し伝わりやすい
④リピート(A and A)
歌のほとんどが繰り返しのコツが多用されている
どんなときも どんなときも 僕が僕らしくあるために
女々しくて 女々しくて 女々しくて つらいよ
会いたかった 会いたかった 会いたかった YES
⑤クライマックス(マーキングA)
言葉にマーキングをつける
これだけは覚えてほしいなんですが…
ここが最も重要なことだが…
ここだけの話・・・
終わりに
これらによって言葉は強くなる。
でもやみくもに言葉を強くするのものではない。
自分の頼み事をぐっと言葉にするのを我慢して
まず相手のことを考える5つのツボを押さえて、
そのうえで言葉を5つの技術で強化させて、
相手に伝えると言葉は強烈に強く伝わるのだ。
最後までご覧いただきありがとうございます!