【日常:30】とてもステキな喫茶店

 

 

僕の家の近くにとてもステキな喫茶店がある。

 

 

 

 

とてもステキな喫茶店

 

予約をとるのに取れない喫茶店

 

あまりに人気すぎて、朝9時半から電話予約開始なのだが9時45分には予約でいっぱいになるのだ。

 

ただ僕はお店が家の近くのため、直接、店に行き、今日行けるか確認をする。店員から「行けるよ」と優しい返事をいただき、電話予約より1時間早い朝8時半から店のカウンターに座らせてもらった。

 

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ただすでに中には3組お客さんが座っていた。ちなみに1人で来ているのは僕だけだ。

 

お店が開始するのは10時から。8時半に入ったが、開始まで1時間半、お店の中で待たされる。なぜこんなに待たされるのか?理由は、店員が60歳をすぎた姉妹2人だけだからだ。このステキな老姉妹2人だけで店を回している、なんとも趣深いのだ。8時半からでも下準備で、ずっと老姉妹は忙しく動いている。

 

空間のステキな喫茶店

 

この喫茶店のアンティークもとても興味深い。f:id:asasyukan:20200313170742j:image

 

西洋の小屋のようなところだが、どこか変な家財がそこらに置いてあり、それがここの空間とよく調和しているのである。

 

この喫茶店は、スイーツもご飯も美味しいのだが、僕は何よりこのご飯が出てくるまでの時間、この空間で過ごせるのが大好きだ。

 

とても豊かな発想にしてくれる、エネルギーに満ち溢れているような空間だ。

 

 

空間を楽しむ喫茶店

 

静かに時間が流れている。僕は、人の目を気にすることなく、その場で色鉛筆をひろげて絵を描いていた。

 

トーストが焼かれている香りをかぎながら、夢中になって描いていた。

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写真に撮っていないが、店の中には、至る所に植物が置かれており、どこか魔法使いの家のような雰囲気もある。そんな魅力たっぷりの空間で夢中になって絵を描いていたら「はい、明太子スパゲティー」とご飯が急に出てきた。時計を見たら10時半。気がついたら2時間が経っていた。

 

「あ、そうだ。ここは喫茶店だったんだ。」

 

空間だけでもうお腹いっぱいになっている僕がいた。

 

生命を食す喫茶店

 

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贅沢な空間だけでも十分なのに、この明太子スパゲティーを食べると、さらにこの喫茶店の魅力が深まっていく。

 

おいしい。おいしい!でもそれだけでない、言葉がついてこないが、力強いのだ。ここのご飯は一つ一つが力強い。味が濃いいとか、麺に弾力があるとか、そういう一面性なことではなく、生命を食しているという表現になるのか?

 

いただきますという深い敬意とごちそうさまという感謝がしっかりと抱く、そんな力強さがある。

 

明太子スパゲッティーが胃に入り、消化され、脳や心臓、そして絵を描くペン先にまで伝わるような力強さだ。一気に平らげた。

 

 

 

ごちそうさまでした。

 

 

 

 

 

店から出て、コンビニまで自転車をこぎ、ボスのブラックコーヒーを買う。

 

ステキな場所にステキな時間。

あといくつ出会ったり、作ったり、無くしたり、気づいたりするんだろう?

 

まるで十代最後の少年のように、ちょっと大人じゃないような子供じゃないような気持ちを苦いブラックコーヒーで、グイッと飲みながら考える。

 

みんなのステキな場所とか共有した地図みたいなのあったらすてきだなぁー、と30代にも関わらず、頭だけが子供みたいな妄想を繰り広げています

 

ドグマでした〜〜〜

 

 

 

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