突然ですが、これは、会社設立をしないのかと聞かれたときに敏腕編集者の箕輪康介さんが答えた内容です。
「(会社設立は)まずないですね。僕がしたいことをするために、従業員を雇いお金を払うんでしょ?オンラインサロンでは、僕がしたいと思うことを一緒に手伝ってくれて、しかもお金をもらう仕組みになってるんです。会社のあり方が古いですよね。」
このオンラインサロンとはなんなのか?
今日の記事は、よく耳にするオンラインサロンについての考察です。ボリュームがあり、展開も早いですが、是非最後まで読んでいただければと思います。
オンラインサロンとは何なのか?
(定義)オンラインサロンとは?
オンラインサロンとは、月額会費制のWeb上で展開されるコミュニティの総称です。
簡単にいったらファンクラブのようなもので、月に1000円、2000円など定額のお金を払い、会員限定のサービスを受ける権利が手に入るコミュニティをいいます。
ではなぜそのオンラインサロンがここまで流行しているのか?そこのお話をするためには、まずオンラインサロンとファンクラブの違いを理解する必要があります。
オンラインサロンとファンクラブの違い
人によっては違いはないともいいます。それではオンラインサロンが流行っている理由にならないので、僕なりにその違いについてお伝えしようと思います。
違いを語る上で、まずファンクラブとは何か?から理解したほうがわかりやすいです。
ファンクラブとは?
ファンクラブとは、そもそも一次サービスがあり、その付随としてファンクラブとしての二次サービスがあるという見方です。
例えば音楽アーティストであれば、一次サービスは音楽を世の中に出すことです。そしてファンクラブは、その一次サービスである音楽のライブチケットを優先的に予約できたり、過去の秘蔵映像がみれたり、月に一回ファンクラブ限定ラジオを聞けたりする二次サービスとしての権利なのです。音楽をだす付随にファンクラブが存在します。これがファンにとってはたまらないのです。
オンラインサロンのサービスでも上にあげたファンクラブと差のないサービス展開をしているのも多くあります。ファンクラブと同じサービスをWEBで享受できるということで、オンラインサロンという名前で出しているのです。
(本質)オンラインサロンとは?
では世の中を変えるほど流行っているオンラインサロンは今までのファンクラブと何が違うのでしょう?
それはオンラインサロンの「サービス自身が、一次サービス」であるということです。オンラインサロンのサービスの結果、映画ができたり、個展が開かれたり、ロケットが飛んだりしているのです。その結果はあくまで2次サービスの位置にあるのです。
オンラインサロンのサービス内容
ではオンラインサロンではどんなことが行われているのか。例えば国内最大数を誇る西野エンタメ研究所では、一つの企画として渋谷ハロウィンでゴミを拾うイベントを急遽試みたりします。その試みを西野さんがサロンメンバーに共有し、参加する人を募ります。そしてそのムーブメントはニュースとして実際取り上げられました。その結果をサロンメンバーで共有しているのです。
まだまだ企画をしており、フィリピンのスラム街で個展を開こうとしたり、コロナによる無観客席イベントを開いたり、映画の宣伝の仕方であったり、西野さんのオンラインサロンは活発に行動しています。そしてその1つ1つの企画を共有し、サロンメンバーと一緒に実行しています。
情報のスピードが凄まじく早く、成功しても失敗してもサロンメンバーには随時共有されていくのです。
流行っているオンラインサロンは一次サービスとして参加型の社会実験を行い、ニ次サービスとして、個展や映画という作品(結果)をみてどうだったのか検証しているのです。
僕らの社会は結果だけでなく過程をも定額サービスという形でお金にする時代になったのです。
会社の形が変わる
冒頭で伝えましたが、オンラインサロン成功者であり、敏腕編集者の箕輪厚介さんは、あるインタビューで、オンラインサロンで会社を作らないのか?という質問に対してこう答えています。
「(会社設立は)まずないですね。会社を建てて僕がしたいと思うことをするために、従業員を雇いお金を払うんでしょ?オンラインサロンでは、僕がしたいと思うことを一緒に手伝ってくれて、しかもお金をもらう仕組みになってるんです。もう今の会社のあり方すら変わってきます。」
「またオンラインサロンの場合、お金を払って参加してるので、やる気のない人はすぐに辞めていきます。でも会社の場合、生活のためといってやる気が無くてもズルズル居座るじゃないですか?その点でもオンラインサロンはやる気のある人ばかりが残るので、既存の会社という仕組み自体生き残れないように思いますけどね」
オンラインサロンの仕組み上、参加する人たちにも大きな利益がある。それは貴重な経験や人脈作り、マインドの構築など、もらえる対価として従来のお金という価値だけではなくなってきています。
オンラインサロンが流行る今
インターネットは劇的に人と人との距離を近づけています。また発信力を手にし、ビジネスモデルも多様に変化しています。そして絶対的な存在であったお金をもその価値が一つのツールでしかなくなった時代に突入しています。
そんな時代に爆発的に拡大しているのがこのオンラインサロン。社会構造そのものが変化しており、その変化自体が目に見えてオンラインサロンの活動として現れているのです。
オンラインサロンが人気を博している背景には、発信をしたいという人が数多くいるという事実です。その意欲的な人たちが影響力のある人とオンラインサロンの中で繋がり発信をする。
その発信がまた、社会に影響を与えて会社の構造自体を変えようとしているのです。
最後までご覧いただきありがとうございます!