このコーナーは、世界の偉人たちを、妄想ストーリーで紹介するコーナーです。
イチローについて
努力
野球グラウンドは弾けんばかりの熱気から一転、蛙飛び込む水の音すら捉えかねない静けさに包まれた。イチローだ。イチローがグラウンドに立ち、じっと、じっと遠くを見ている。僕を含めて人々はみんな、イチローという男一人に集中し吸い込まれるように固唾をのんでいる。
その時ふとスーパースターという曲が頭に流れた。この歌を作った歌手の椎名林檎は、スーパースターという曲で、イチローと向き合う自分のことをこのように表現している。
明日はあなたを燃やす炎に
向き合うこゝろが欲しいよ
もしも逢えたときは誇れる様に
テレビのなかのあなた
私のスーパースター
イチローが生まれ持った天才だから椎名林檎は、このように謙虚な気持ちで向き合った表現をしているのではないと思う。
戦うイチローを尊敬しているのは「努力し続けている」結果だからだ。
イチロー自身も、自分についてこのように話す。
イチロー:
努力せずに何かできるようになる人のことを
「天才」というのなら、僕はそうじゃない。
努力した結果、何かができるようになる人のことを
「天才」というのなら、僕はそうだと思う。
イチローの偉業
僕らはイチローの何に引きつけられるのだろう。イチローの残した偉業は、彼の魅力を知る入り口であることは間違い無いだろう。
2001年にはメジャーリーグ挑戦、シアトル・マリナーズに移籍した。移籍1年目から242本ものヒットを放ち、58盗塁を決め、この年、MVPと新人王をダブル受賞するという史上2人目の快挙を達成した。
2004年には、1920年に記録されたジョージ・シスラーのシーズン最多安打記録の257本を更新したのだ。この年、積み重ねたヒットは262本。これは、MLBの公式サイトでも「破られることのない記録」と紹介されている。
国際大会でも活躍を見せてきたイチロー。2006年、2009年と野球世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の連覇に貢献。
数えきれない偉業を放っても、イチローはこのように答える。
イチロー:
ぼくが数字で満足することはあり得ません。なぜなら、数字が内容を反映しているとは限らないからです。目標を設定して、そこに到達すればそこで満足してしまって、先へ進む努力をしなくなるでしょう。毎打席、何かしら、学ぶべきこと改良すべきことがあります。満足は求めることの中にあるんです。
イチローの思考
イチローの偉業を知り、一体どんな思考回路なら、彼のようなところまでたどり着くのであろうか?
イチローの思考を探ると、私たちとまるで違うわけではないということがわかる。
イチロー:
特別なことをするために
特別なことをするのではない、
特別なことをするために
普段どおりの当たり前のことをする。
そしてイチローの中の、心の奥底にある好きという気持ちがいかに大切かが言葉の中に溢れている。
イチロー:
今自分がやっていることが好きであるかどうか。それさえあれば自分を磨こうとするし、常に前に進もうとする自分がいるはずだ。
そしてなにかを長期間成し遂げるためには考えや行動を一貫させる必要がある。
グラウンドの上では自分の築きあげてきた技術に対する自信。今までやってきたことに対する自信。『やりたい』と思う強い気持ちが支えになるのです。
再びグラウンドへ
観客にうもれ1人ドグマが見守る中、いまイチローは目の前の一球に集中する。そしてドグマはこの試合に向き合うイチローの姿から人生をどう活かすか考え始める。
イチロー:
自分が全く予想しない球が
来たときにどう対応するか。
それが大事。
試合では打ちたい球は来ない。
好きな球を待っていたのでは
終わってしまいます。
まさに人生を意味する名言。周りのせいにしてきたドグマは、イチローの発言に心がどんどん刺さっていく。
イチロー:
準備というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのために考え得るすべてのことをこなしていくことだ。
ドグマはこの準備をずいぶん怠ってきた。だからどこか人生を半ば諦めてきた。でもイチローは続ける。
イチロー:
『できなくてもしょうがない』は終わってから思うことであって、途中にそれを思ったら 絶対に達成できません
ドグマは忘れようとしていた夢を、この燃えたきるイチローの眼差しを見て思い出す!!
そして最後にイチローの格言をドグマは思い出すのであった!!!
イチロー:
「夢は近づくと目標に変わる」
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