金より大切なものがなければ金は使えないとはよく言ったもので、金は物事を遂行する上での手段です
百万円あったら何に使うという質問は、百万円という貨幣を使うことで、その人は何を成し遂げたいのか、その人のお金に対する価値観、投資感の確認から生まれた質問とさえ思っています。
貯金という答えでは、その人は未来にたいして明確な行動がわかっていない可能性があります。お金があって困ることはないという思考です。
しかし実際は百万円あれば自分にとってどういうことをするべきかを普段から考えていないのです。
どういった未来にしたいのか
未来を明確にして、今に戻ってくると、何が必要で何をしていくべきなのか、考えることになります。
そこでなんのために働いているのか、どこまでお金をためる必要があるのかという質問に立ち返り、初めてお金という価値を再認識するのです。
私自身はお金というより、時間や場所の拘束を解除したいためお金が必要だと考えています。
例えば地元で活躍したいが、海外転勤となり、行動できないとなれば、どれだけお金がもらえても意味はないのです。
勤務時間が長すぎて、仕事後、自分への投資ができないのであれば、いくらお金を稼げても、真の幸福はなかなか感じ得れないかもしれません。
根幹にある自分のあるべき姿という未来像を先に描くことがとても重要なのです。
未来像から考えるとお金より大切なものという質問は着眼点がおかしく、お金そのものと成長の過程は相互関係にあることに気づきます。
お金は大切ですが、あくまで未来像に近づくための設計工場です。動かす人(仲間)や情熱の矛先がなければ、錆びていくばかりの工場となるのです。