海岸に捨てられた椅子。そこにビジネスがある。

私は海岸をよくランニングするのですが、その海辺に捨てられた椅子があります。

 

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海岸の椅子

 

そんな椅子にあるとき座ってみました。

その椅子に座るといろんなことに気づくのです。

 

椅子が砂にめり込んでいく感覚。

青い海と青い空が重なりそうな視界。

椅子に座ることで感じ得なかった世界を感じます。

 

きっとビジネスはそれを分かりやすくパッケージ化し商品化します。

自分の感じたことをそのまま伝える空間を提供するのです。

人が求めているものを、求められたまま与えれたらビジネスでは勝ち残っていきます。

 

では今回海辺に捨てられた椅子にビジネス価値はあるのでしょうか。 

いまはまだこの海辺の椅子になにも価値はありません。

だからだれ一人座っていませんし、見向きもされていません。

 

ビジネスとしていろんな負い目もあります。

人が少ない町の海岸ということもあります。

捨てられた椅子が汚そうだからということも大きいでしょう。

そもそも海岸に椅子があることを知らないですし

もっと言ってしまえば座ってもどうにもならないと考えています。

 

でもこの椅子に人気アーティストが座った写真がSNSで拡散されたらどうだろう。

映画のワンシーンに使われたらどうだろう。

好きな・憧れるあの人がその椅子に座ってどんな風景を見ていたのか経験したくなるものなのです。 

 

物事に意味を持たせるということは、ビジネスにおいてとても重要なことです。

よくわからないものに「見え方」をつくってあげることは人としてのセンスです。

 

口で説明するのでなく、映像や経験で説明する等、人間にはさまざまな手段があります。

 

そしていよいよその椅子が求められる空間ができるかもしれません。

 

全く価値のないものでも見え方がわかると、自分の知らない世界に気づきます。

 

まだ始めていない生産的な習慣(創慣)も見え方が分かると、苦でもなく取り入れていけるのです。