暑ければ汗をかく、ホメオスタシスとの向き合い

環境がかわること、それはとても人が嫌がることです。

学説的には環境を維持する本能が人間には備わっているからと言われています。

 

人にはホメオスタシスという生態的働きがあります。

 

日本語では恒常性(こうじょうせい)維持機能と言われ、環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする生体的働きのことをいいます。

 

このホメオスタシスは、生きる意味でとても大切な性質なのですが、また一方で挑戦心などをなくさせます。

なぜなら維持を図ろうとするため、昨日まで生きてきた日々を過ごそうとするのです。

 

例えばアルコールを飲むことが習慣していたら脳はその日々を維持させようとします。

むしろアルコールを飲まないことが異常なのです。

 

この考え方は、特に結婚などの人間関係でのすれ違いを強固にします。子供はどうするのか、給料はこづかいにするのか、休みの日の過ごし方等。

今まで自分自身が手に入れていた環境が一気に変わってしまうのです。

 

そのことでホメオスタシスは強く反発を起こし拒否します。そこでなぜ結婚をするのか、いままでの一人が楽なのではないかと考え始めるのです。

 

それは決して相手が悪いわけではありません。まだお互いに、慣れない空間で変化に飛び込むからややこしいのです。

 

結婚だけではなく例えば投資なども同じです。お金を使って増やす感覚がなければ損するとホメオスタシスが働き、投資自体が悪だと決めつけてしまいます。

 

お金持ちでないとできないものだと考えてしまうのです。そうやって知らないもの、リスクのあることは避けていき、冒頭で言った挑戦心を失ってしまうのです。

 

ではどうすればこのホメオスタシスを超えていけるのか。それはなんども記事で書いてきましたがパラダイム転換をしていく、これが重要になります。言葉では簡単ですが、常識を転換させていくことを意識するのです。そして相手を受け入れる心を持つことなのです。

 

ただ反発していたら何も生まれません。

そうではなく、しっかりと言葉を受け入れることから始めます。変化を恐れずに飛び込むのです。

 

この受け入れがいかに人生を豊かにするか。

否定し続けたら何も動きません。

止まっているのと同じなのです。

 

だからこそ受け入れます。

 

受け入れた先で初めてもう一度その変化の中で変化自身を見てみます。落ち着いて判断するのです。

 

人は生命を維持させるため留まることに必死になります。だけど世界はもっと広い。

この世界にどこまで飛び込めるか。

しっかりと考え広げていくことが重要なのです。